vol.08
「エンジンチューニングについて(2)」
以前のよもやま話でエンジンチューニングについて私見を述べましたが、2001年頃までの弊社のビートのレースカーはエンジン完全ノーマル・OHすら無し、という内容で戦ってきました。
そのような内容でもセントラルサーキットのベストラップは1分42秒台、筑波サーキットで1分14秒台とまずまずの結果を残せてきました。
しかし、足回りやボディの補強面でも満足できるレベルではありませんでしたので、 今回のボティパーツを製作するにあたり、新しいレースカーを製作することにしました。
問題のエンジンなのですが、2001年からビートでのレース活動を休止して、TODAYをテストカーとして走らせてデータ収集に努めてきました。
ただし、内容的には本当にファインチューニングレベルの物です。具体的には下記のようになります。
- ビート用純正O/Sピストン
- ポート拡大・研磨
- ヘッド面研による圧縮アップ
- FCRキャブによる吸入効率アップ
当然、クランクやコンロッドやカムシャフトもビート用純正品をそのまま使用します。
というよりも、予算の都合とお客さんのエンジンにフィードバックできないという理由から、ボアアップやクランク特注によるストロークアップ等は今後の楽しみに取っておきたいと考えています。
先日のKカースペシャルさんのセントラルのレースではとりあえず、目標タイムの1分42秒台は出ましたが、耐久の2ヒート目にシフトミスによるエンジンブローという辛酸も舐めています。
現在は復活していまして、前回より圧縮も上がっていますので、かなり立ち上がりのトルクが出ていますし、排気音も更に甲高い音に変わってきました。
ウチのTODAYはジムカーナにも使用するため、ハイカム化は今のところ考えていませんが、ビートのノーマルカムでもきっちり9,000rpmまで回りますし、コストも考えると現状のエンジンで十分だと思っています。
同仕様のエンジンを次のビートに載せて、Sタイヤでセントラルサーキットで40秒 を切ることを今後の目標にしたいと思っています。