vol.02
「排気系について」
前回は吸気系の話でしたので、今回は排気系の話をしたいと思います。
ビートをノーマル状態で購入して真っ先に交換したくなるパーツと言ってもよいほど、マフラーは定番中の定番のパーツと言えるでしょう。
なぜなら、ノーマルマフラーはあまり良い音がしない、高回転域がスムーズに回らないからです。それでは現在販売されているビート用マフラーの中から、どれを選べばよいのかということになりますが、普通の人は付けてみないと音も性能も分からないので、一種ばくちのような気持ちで購入に踏み切らなければならないと思います。
現在販売されているビート用のマフラーは大きく分けると次の2つに分類されます。
・JASMA認定品の所謂車検対応品もの
・上記にあてはまらない競技専用品もしくは保安基準適合品
ビートが誕生した平成3年当時はまだアフターパーツをとりまく環境が現在よりも格段に厳しかったので、当時に発売されていた車検対応のマフラーは排気音量をいかに低減するかが、大きなテーマだったと思われます。
なぜなら、ビートのノーマルマフラーでの近接排気音量は約98デシベル(規制値は最大103デシベル)もあり、JASMA認定の上限値は約96デシベルだからです。
つまりJASMA認定品はノーマルより静かに作らないといけなかったのです。
近接排気音量は最大出力発生回転数の75%にあたる回転数で測定するので、高回転型のエンジンのビートはかなり音量的につらいということになるのです。
こういう理由から、JASMA認定品は軒並み純正と良く似たタイコ内部に隔壁を設けた構造のものが多いのです。
このタイプは排圧がかなり落ちてしまうので、低速域のレスポンスも高回転域での抜けもあまりよくありませんし、タイコがかなり大きくなってしまい重量が増えてしまいます。
材質もすぐに錆びてしまうスチール製が多いので、注意が必要です。
なんといってもビートはマフラーの取り回しが後ろからまる見えですから・・・・・・。
現在の法律ではマフラーはかなり規制緩和されているので、よほど小さいタイコでない限り、保安基準値を超えることはまずないと思いますし、インナーサイレンサーなども合法なので、ご自分の車の使用状況に応じてマフラーを選んでください。
性能と外観美を両立するマフラーとは
・直管(ストレート)構造である。短いもの、太いものはパワー重視、長いもの、細いものはトルク重視。
・ステンレスなどの非鉄金属製である。
・重量の軽いもの