ビートが試作車だった頃はメーカーでもテストしていたリヤスタビライザーですが、当時のテスターさんの意見としては「リヤのサスがバタつかず、非常に面白かった」ということでしたが、限界時にどうしてもオーバーステア気味になる為、一般ユーザーには不向きであるという最終的なメーカーの判断で、リヤスタビライザーは無しで発売されたそうです。(サービスマニュアルの諸元表にはリヤスタビライザー = トーションバー式 装着車を設定と明記されています)
この事実は裏を返せば、よりミッドシップ車らしい挙動を実現する為にはある意味必需品的な要素を秘めているということになります。
このリヤスタビライザーKITは乗り心地を悪化させずに、コーナリング時のリヤのロール感・ロールスピードを抑える効果があります。
また、直進状態でも左右の車輪が異なる動きをする際(片方だけ段差を越える際やうねりがある際)にも挙動の安定に繋がります。
昔から安価なFF車の軽自動車にはフロントのスタビライザー非装着モデルが多くありましたが、高速走行時の車線変更等でロールが収まらず、恐怖を感じられた方も多いと思います。
現在開発している製品はストリート使用に照準を合わせ、コストダウンを実現するためにスタビライザー本体等の主要パーツを他車流用し、ボルトオンで簡単に装着できることを目指しています。
更に装着されているサスペンションのスプリングレート等に対応して、効き具合を調整する為の片側4穴のプレートも標準装備されます。
また前作では無理だった純正やタイコ部の大きなタイプの一般的なマフラーも使用可能にできるように考えています。
メンバーからのクリアランスがほぼ50mm(薄型のBOXティッシュの厚み)あれば基本的には大丈夫です。
スタビライザーを支えるメインステーはリヤコントロールアームのメンバー側の純正ボルトに共締めとなります。
板厚約4.5mmですので、単純にネジのかかりが少なくなりそうで、不安を感じられそうですが、ご安心下さい。
90%以上のビートはこのボルトはトゥデイのフロントロアーアーム用のボルトを流用しているので、元から有効長が長い仕様となっています。
フレームNo.が110〜のレアな最終仕様からは有効長が76mmのボルトに対して、ほとんどのビートは有効長が82.5mmとなります。
ただし、錆等が原因で短いボルトに交換されているケースがあるかもしれませんので、ご注意下さい。
現在安価に入手可能な代替品のホンダ純正品のボルトは「90118-S0A-000」です。
※ 予告無く価格改定の可能性がございます。
取付説明書