2月25日 (土) 最終減速比所謂ファイナルギヤ・・・
今から大分前のお話ですが、丁度クロスギヤのセットを企画・製作した際のお恥ずかしい失態の 事実があります。 当時、ビートとトゥデイの1〜5速までのギヤに互換性があることは分かっていて、(トゥデイのメインシャフトは ビートに使用不可。バックギヤが合わない為) クロスギヤを製作したのですが、ファイナルギヤとカウンターシャフトとの軸間距離が違うとは 思っていなかったので、折角作ったギヤをビートに組むと最高速が全然出ないという結果となってしまいました。 トゥデイはグレードや仕様により3種類のファイナルギヤを純正品で選択可能ですから、クロスギヤ仕様で 大体150〜160キロぐらいの最高速が出るように調整できます。 そのときはトゥデイのファイナルはビートのMTケースに入ると思っていたのですが、実際作業すると 全くギヤ同士が噛み合わないというショックを受けました。 こうなるとトゥデイの純正のギヤ比の高いファイナル(4.562or4.866)ぐらいのビート用の ハイファイナルギヤを製作するしかありません。 ギヤを製作すると一言で言ってもかなり大変ですが、先日レース関係の超が付くほどマニアックな方の ご協力により、ビート用のハイファイナルギヤが完成しました。 カウンターシャフト側が16枚、リングギヤ側が75枚の4.687というギヤ比になります。 おそらくまだ世界に2枚しか無いです。 これを組んでクロス5速が1.222、タイヤ外径185/55/14で9,000rpmまで 回したとすると計算上は約163キロということになります。 ちなみにノーマルの5速ですと約212キロ!です。9,000rpm回れば、のお話ですが・・・。 高価なパーツになりますので、市販するかは分かりませんが、4月のセントラルサーキットでの Kスペのレースで実戦投入します。 バイクみたいにシフトの際に回転が落ちずに加速していく黄色いビートGTを是非ご覧下さい。
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2月23日 (木) ホンダから新しい軽自動車が・・・
今日ホンダから新しく全チャンネル(現行のプリモ・クリオ・ベルノのすべてのホンダの販売店が 3月より全車種を販売するので)で販売する記念すべき新型車の発表を行いました。 ライフベースの軽自動車なので、個人的には魅力に乏しいというかホンダらしさの感じられない 車に思えてしまいます。 ダイハツのタントや三菱のi(アイ)ほど攻めた設計が無いですし、デザイン的にもどこかで見たことが あるような、いわゆるプアマンズ○○って感じがして、あんまり売れないような気がします。 このような個性に乏しい車がデビューしたかと思うと、エポックな二度と作られることが無いような 歴史に名が残るような名車(個人的な意見です)が今年で生産を終えることになりました。 その車とはホンダ インサイトです。 デビューは1999年ですが、現在でも市販車で世界最高クラスのリッターあたり36kmの 素晴らしい燃費を出すハイブリッド車です。 NSXと同じアルミモノコックボディ、専用エンジン等等内容からするととても200万円前半の 価格とは信じがたい車です。 (4〜5年落ちのインサイトの中古車は程度が良い物でも100万円台前半で買えてしまいます。) とにかく軽量化への執念は凄まじく、例えばフロントのブレーキキャリパーもアルミ、 リヤのドラムブレーキもアルミ、エンジンのアルミ化は当たり前でオイルパンにはマグネシウム、 フロントフェンダーやサイドシルやAピラーのアウターには樹脂パネルを採用する等徹底しています。 そして空気抵抗を低減する為に風洞実験から生まれた市販車としては驚異的なCD値0.25の エアロボディなど燃費追求の為に限界まで攻めた設計がなされています。 簡潔に言うと採算度外視で世界一の高燃費市販車を作るために技術者の情熱が詰まりまくった車です。 そしてその軽さ、空力の良さ、低重心、アルミによるボディ剛性の良さからくる走りの楽しさには素晴らしいものがあります。 ホンダという会社は時としてこのような他社が絶対に真似のできないことをやってのけるメーカーなのです。 1960年代からF1に参加していたり、初の4輪市販車にDOHCエンジン搭載の軽トラと オープン2シーターのスポーツカーのS500を採用したりとまさにサプライズな稀有なメーカーでした。 ビートやインサイトにはたくさん売って利益を上げようというよりも、自分達の作りたい物を とにかく妥協しないで作り上げようとした情熱というか夢の具現化を感じることができるのです。 この情熱や夢は本当に車が好きな者にしか理解できないモノだと思います。 それはひとたびステアリングを握って走らせればすぐに感動と共感を伴って我々に伝わります。 このあたりが三河商人の作る車とは一線を画すのですよねぇ。 かの人達には当分ビートやインサイトのような車は作れないでしょうねぇ。 若い世代が自社の車を購入していないというデータを得ると、すぐさまイメージアップのために F1に参戦したりサーキットを買収したり。 お金持ちだから何でも買えるでしょうが、情熱や夢を持って車作りをするってことはなかなかお金では 買えないと思います。
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2月19日 (日) 2006トゥデイスペック・・・
早いもので今年ももう2月半ばを過ぎ、刻々と今年のレースシーズンが始まろうとしております。 なかなか日々の仕事に追われていると自分達のレースカーをバージョンアップさせるのが遅れがちです。 年が明けてから土日の午前中等にコツコツと作業を進めておりまして、本日ようやく予定より少し 遅れて、エンジンに火が入りました。 今年のエンジンはトルク重視型の660cc以上でポート形状も従来のものと変更し、キャブレターも 京浜のFCRは従来通りですが、ショートインマニダウンドラフト仕様とし、口径も39パイを チョイスしています。 ラジエーターもアルミ2層ターンフロー式として冷却よりも軽量低重心化を図りました。 あとは安全タンクの取り付け、それにより純正タンクを除去できるので、マフラーの取り回しを センター出しに変更する予定です。 目標は控え目にセントラルサーキットのベストを更新(36秒台?)することです。
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2月17日 (金) ネックストラップ・・・
最近、デジカメを新調したのですが、アウトドアでの使用を考えてネックストラップを購入しようと いろいろ物色したものの、どうも気に入った物が見つからないんですよ。これが。 理想的なのはいつも弊社のH.P用の写真を撮影していただいているプロフェッショナルフォトグラファーの F氏が所有している非売品のストラップです。 このストラップは某自動車専門誌の読者会員のイベントスタッフ用に製作された物のようで、 ネックストラップとしてもショートストラップとしても使用できる優れものなのです。 各パーツはワンタッチのジョイントで接続できるので、簡単にネックストラップにもショートストラップにも 変化させられるのです。 また特筆すべきは一切の金属パーツを使用していないということです。 大切な携帯電話やデジカメ等に傷が付きにくいんです。 で、結局いろいろ市販されている物を探しましたが、見つからないので製作する方向で更に進化させた物を 企画しています。 この優れもののストラップからの主な変更点としましては、 @各ストラップ部の長さが短いのでもっと使いやすいように、長くしてネック部に長さ調整用の アジャスターを付ける。 Aお気に入りの携帯電話やデジカメ等に一番短いジョイント付の糸を付けていちいち外さなくても よいように、3本程度パーツを付属させる。 Bショートストラップ部もそれを含めたアイテムをワンタッチで付け換えられるように2本付属 させる。 Cネック部先端にリング或いはフックを取り付けIDカードケースやペットボトルホルダー等も TPOによって取り付けできるようにする。
完成すれば、かなり便利なストラップになると思うのですが、果たしてこんなわがままな仕様で 製作してくれる会社があるのかですねぇ。 がんばって探してみたいと思います。 完成したら極少数でしょうが一部販売するかもしれませんので、よろしくお願い致します。
※画像はF氏の秘蔵のストラップを氏自身が撮影されたものです。 私にはこんなに綺麗に撮影できる訳がありません。
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2月10日 (金) キーホルダー完成しました。
まだまだ寒い日が続きますね。 来月から本格的なモータースポーツイベントがスタートします。 弊社でもお客様の車から自分の車までメンテ&チューニングに追われています。 今月の週末は営業時間が急遽変更になる可能性がありますので、ご来店予定のお客様は留守電で チェックしていただけますようお願い致します。
さて、あまり販促品という物を製作したことが無い弊社ですが、自分が欲しかったこともあり良いお話を いただいたので、ロゴ入りのオリジナルキーホルダーを製作致しました。 本来はイベント等のプレゼント用にと思ったのですが、参加可能なイベントも限られていますので もし欲しいという方がおられましたたら、パーツ達と共にご注文いただければ幸いです。 ショッピングカートの新製品コーナーに掲載しております。
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2月6日 (月) 新製品情報やリンク更新etc・・・
早いもので今年ももう2月になってしまいました。 昨年来なかなかリリースできなかった新製品ですが、なんとか数点発売にこぎつけることが出来ました。 今回のH.Pの更新でリンク先に「S.S.I」さんを追加させていただきました。 私との間接的なお付き合いは10年近く前からで、ビートを購入された数年前からビート用の パーツ製作に拍車がかかり、毎週のように企画会議?をして他のメーカーが真似できないような スペシャルパーツの製作を共同開発してきました。 当初はあえて相互リンクはしていなかったのですが、アイテム数がかなり増えてきたことと、関西の ユーザー様以外から両社の関係を問われる機会も増えてきましたので、今回公にさせていただいた 次第です。 「S.S.I」さんの真骨頂はやはり自社のNC旋盤を駆使して製作する削り出しパーツ類です。 特に硬質アルミを削り出したパーツは軽くて強くて美しい為、自動車、自転車、バイクの世界でも 特に人気があるパーツです。 例えば今回の新製品のリヤスタビライザーですが、スタビバーとボルト&ナット以外は全て 硬質アルミ材の削り出しが基本となっています。 このような贅沢な仕様で他社製品と比べても値段的には少し高いだけですから、パーツのことを よくご存知の方には理解していただけると思っています。 ビートのように大量生産品のパーツ製作に向かない車種のパーツは利益優先を考えると確実に スチールやステンレスという素材が材料となります。 もちろん全てアルミやチタンが良いということではなく、適材適所が肝心だと思っています。 少々重量的には不利でもスチール独特の粘りが必要な箇所にはスチールでなくてはなりません。 スチール(鉄)と一言でいっても色々な素材があるわけですから、強度が欲しい箇所には45C等の 鋼材を使用するなどの工夫も必要です。 例えばビートのようなストラット式のサス形式のショックアブソーバー等にアルミ材を使用するのは、 限界を超えた場合の折損が危惧されるので非常に危険です。 最近、ビート用で非常に低価格の車高調整式のサスKITが販売されていますが、ショックのケースや ボトムのブラケットにアルミ材を使用していますので、サーキット走行等をされる方は十分注意して いただきたいと思います。
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